この10月で累計販売本数200万本という、人気の育毛ケア商品、資生堂プロフェッショナル『ザ・ヘアケア アデノバイタル スカルプエッセンス V』。

ここまで初代の開発秘話や商品特長を伺ってきましたが、今回は、11月22日リニューアルするに当たり、その理由やリニューアルポイントを、またその他の商品ラインナップについてもお聞きします。

増田　これまでのスカルプエッセンスもとても好評だったそうですが、なぜ今回リニューアルされるのでしょうか？　

 

大矢　2011年2月に最初のアデノバイタル　スカルプエッセンスを出したことをきっかけに、そこから女性を中心とした育毛市場が形成されてきました。

そういう中でも優位性を確保していくために、早めのリノベーションに踏み切りました。とはいえ、初代のものにもかなりの効果成分を入れたので、これ以上のものをとなるとなかなか大変でした。

 

増田　具体的にどんなところを変えられたのでしょうか？　

 

大矢　今回はより太く、より黒くということで研究していきました。 まず太さですが、髪を成長させるために必要なエネルギーを運んでくるのは、毛根を編み目状に取り巻く毛細血管です。

これが太い髪の場合はかなり濃い密度で取り巻いているのですが、細い髪の場合、血管が少なく栄養がいきわたっていないということがわかりました。

 

増田　だいぶマニアックな研究ですね！　

 

大矢　それで毛細血管をもっと増やせば髪が増えるのではと考えました。これまでは血管を太くして血流量を増やすという考え方主流でしたが、血管自体を増やすという新しい視点で研究を重ねた結果、血管を作る指令を出す遺伝子に着目しました。

 

増田　血管が増えるんですか！？　

 

大矢　また、髪はメラノサイトという細胞が色素を作り黒髪になります。加齢などによりメラノサイトの働きが衰えて、白髪になるのですが、資生堂は10年の研究の結果、メラノサイトを活性化する回路が毛母細胞に存在することを発見し、新しいアプローチを開発しました。 増田　それで白髪に悩む人にも、より嬉しいものになったんですね。 大矢　また今回ディスペンサータイプにしたことも大きな変化です。

 

 

大矢　テストしてみると、やはり正しい量を使っていただくことは効果を実感していただくためにとても重要でした。

ディスペンサータイプにしたことで、個人の感覚で差が生まれるようなこともなく、正しい量を使ってもらえるようになったと思います。1プッシュは誰にとっても同じ量になりますから。

 

増田　中身のみならずパッケージも改良されたんですね。 スカルプエッセンス以外の商品はいつ頃発売になったのでしょう？　

 

大矢　シャンプーとスカルプトリートメントを2012年8月に発売しました。

増田　これはどういった背景から作られたんですか？　 大矢　スカルプエッセンスは、早ければ2週間くらいで効果を感じられる人もいるのですが、使っていただいたうち8割の方には3ヶ月くらい、約2本使い切った頃に効果を実感してもらうことができています。

ただこの3ヶ月って、お客様にとっては長いんです。ちょっと待ちきれない。

 

増田　そうですね。

 

大矢　そこで何かもっと即効性のあるものをと考えたのがこのシャンプーとスカルプトリートメントです。

この中には髪を即効的に立たせるような成分を入れています。そのため一回洗っただけでも、ふわっと髪が立ち上がるんですね。それによって得られる期待感はかなりあると思います。

 

増田　ここにもアデノシンは含まれていますか？　

 

大矢　含まれています。どちらかというとしっかり洗って頭皮状態を整え、スカルプエッセンスのアデノシンが浸透しやすい環境を作ることがメインの役割になってきますが、シャンプーやスカルプトリートメントにもアデノシンは含まれていますし、アデノシン単体での使用時に比べ、これらのラインナップを併用すると、毛根に入ってくるアデノシン量が20%もアップすることが研究によってわかっています。

 

増田　即効性や期待感もですが、スカルプエッセンスをより効果的に使うためにもオススメということですね。

 

大矢　はい。より高いアデノシンの効果が期待できます。ぜひ併せて使ってほしいです。

 

文：廣岡瞳子

 
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（販売名ＧＰ スカルプエッセンス Ｖ）180ml 6300円（税込み）／資生堂プロフェッショナル

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