2013年04月26日
タレントさんのヘア研究、第三弾は萬田久子さんです!
奔放で自然体ながら女性らしい、内面から輝くような美しさをお持ちの方です。ダウンスタイルが基本で、風に吹かれてしなやかに揺れる上質な質感がポイントのヘアは「ロング・レイヤー」スタイル。
萬田久子サン風になるポイント:
1)胸下の長さで設定し、顔周りにレイヤー(段)をいれて軽やかに
2)程よく量を調節し、毛束感が出るよう軽くする
3)頬骨の高さからうねるようにかけたしなやかウェーブ
4)上品なツヤと透明感が共存するダークアッシュベージュブラウン って感じでしょうか。
更に詳しく書きますと、
1の長さは前に持って来た時にえり足の髪が胸下くらいになるように設定し、前側が短くなる「前上がり」ラインでカット。 割りと急角度で前上がりにカットし、顔にかかる長さからレイヤーを入れて毛先が軽くなるように狙っています。
ここまで長くないんですけれど……という方は短めだった頃の萬田さんスタイルを。
顔の等倍くらいの長さで、えり足も若干重めにカットしてエレガント感が増している印象です。
2の量感調整は、言葉で説明するのは難しいのですが、分かりやすく言うと「曲がって欲しい部分から」量を取ります。
例えば顔にかかる部分でしたら眉の辺り、頬に落ちる部分でしたら頬骨の辺り、後ろ側なら首元の辺りと、曲がり始める部分から間引くように減らし、毛先は若干重めに残しておきます。
3のウェーブは、髪質にもよりますが「クリープ・デジタルパーマ」がおススメ。
柔らかい髪質の方は、ロングスタイルの場合乾くとウェーブが伸びてしまいやすいと思いますが、クリープ(保湿しながらゆっくりカールしていく技術)を加えたデジタルパーマならしなやかで伸びづらいウェーブがかかります。
余談ですが、大人の余裕を感じさせるハードウェーブスタイルもなんなくこなす萬田さん。
カッコいい! このスタイルは細めのカールアイロン(19mmくらいかな?)で根本から巻きつけ、手グシでザックリとほぐしているようですネ。
4のカラーは、「光があたった時に若干透ける程度に」明るくしたアッシュベージュブラウン。 根本は5トーン、毛先に行くほど徐々に明るくなって7トーンくらいになるよう設定すれば動いた時に自然な立体感を演出出来ます。
オーダーする上での注意点としては、やはり「すきバサミを多用せず、レイヤーで動きを出す」でしょうか。 ロングの場合、特にまとまりのあるしなやかな動きが上品に仕上げるポイントなのですが、すきバサミを多用すると短い毛が沢山出来てしまい、バサついて見えてしまいます。 「顔周りからかき上げて後ろに流れるよう段を入れ、間引くように軽くして下さい」とオーダーして下さい。
そして大切なのはダメージケア!
パーマやカラーが必須のこのスタイル、傷んで見えてしまったのでは魅力も半減ですし、それ以前にここまで伸ばせなくなってしまいます。 よく勘違いされるのですが、「パーマやカラーで傷む」のではなく、「傷みやすい状態になる」のです。 美容院で施術した後の髪はとっても繊細な状態で、そのまま放置する事でダメージが進行しちゃうんですね。
ですので、施術後のサロントリートメントやお風呂で使うトリートメントはもちろん、シャンプーも髪の状態に合ったモノを選び、お風呂上りに使う洗い流さないトリートメントも併用して「過保護に」してあげて下さい。
サロン帰り1~2週間は集中ケアを繰り返し、寝る前には必ず乾かして、傷みやすい状態を長く続けないようにしましょう。 どんなアイテムを使えば良いかはスペシャリストである美容師サンに相談して、お医者さんのように「処方」してもらうと良いですよ。 最後に、萬田サンはかぶりものもお好きなようです。
これからの季節は日差しが強くなり、お肌と同じく髪も紫外線ケアが大事になります。 ステキな帽子をファッションに取り入れて、オシャレとヘアの健康を両立し、上品スタイルをキープしましょう☆
解説:土屋サトル(MINX)
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