2013年03月27日
こんにちは、MINX下北沢E店代表土屋サトルです。
ユニークピースでの新しい企画 「タレントさんのヘア研究」を担当させていただきます。ユニークピースをご覧頂いている方が行きつけの美容師さんと相談する際のヒントになれば、と思います。
そんな企画の記念すべき第一回目は…。 集英社さんの「eclat(エクラ)」の表紙モデルさん「黒田知永子さん」。
ステキな方ですよね。 カジュアルなコーデでもエレガントな装いでも似合う、ショートスタイルがトレードマーク。30代後半~40代の、お仕事や育児でお忙しい方でもお手入れがしやすいですし、50代の趣味を楽しむアクティブな方にもピッタリなんです。
では、早速、ヘアスタイル研究はじめます。
ヘアスタイルとしては「マッシュ・ボブ」をベースにレイヤー(段を入れる事)を加えた「マッシュ・レイヤー」になります。
黒田さん風になるポイントは
1)顔周りに長さを残し、ボーイッシュにならずフェミニンな印象に
2)首周りを軽くして後頭部のカタチをキレイに
3)トップに高さを出してふんわりシルエットに
4)カラーリングはダークなベージュ系 以上をおさえておけばバッチリ!
更に詳しく書きますと…。
1)のサイドは「耳たぶが隠れるくらいの長さ」。 ここに段が入るとピアスやイヤリングがちらっと見えるようになりますので、奥ゆかしくもエレガントな印象に!
2)の首周りは「後頭部の出っ張りから下をスッキリ」。 骨格を矯正して、憧れられる美しい横顔シルエットに!
3)のトップは「前髪の上からつむじにかけて短めに」。 髪質が柔らかい方は部分パーマをおススメ!
4)のカラーは「5レベルくらいの明るさで赤みを抑えて」 ダークなベージュ系ならツヤ感と透明感が出てキレイに染まります!
美容師として注意する点は、高さを出してハチ周りのボリュームを抑える為にトップを軽くするのですが、「すきバサミを多用しないで、あくまでも段を入れて軽くする」ことがポイントです。
よく相談される30代後半~50代のお客さま共通のお悩みとして「髪が柔らかくペタッとしやすい」と言うお悩みがあります。 このような髪質にすきバサミを多用すると、髪自体の本数が減ってボリュームが出づらくなり、パサついて見える原因になります。
お客さまは、美容師さんによっては「軽くして下さい」と言うと、すきバサミで減らす事だと思ってしまう方もいるかも知れないので、「段を入れて軽くして下さい」とオーダーして下さいね。 そしてパーマをする際は「毛先をカールしすぎず、根本のみボリュームを出す」のがコツです。 パーマに抵抗があるお客さまは「カールがキツすぎておばさんっぽくなっちゃいそう」と言う理由が多いと思います。
特にこちらのスタイルは毛先が軽めになりますので、必要なければトップのみの部分パーマにし、毛先を流す方向に外した「毛先外し巻き」で対応します。美容師さんには 「根本にボリュームが欲しいけど、毛先はクルクルしたくない」とオーダーして下さい。
柔らかい髪質でカラーリングをされている方は毛先のダメージが気になると思いますので、事前のケアや事後のトリートメントをご検討下さいね。
そしてカラーリングは立体感を出して毛流れがキレイに見える「ハイライトを前髪周辺に」追加すると華やかです。 白い髪が気になり始めた方もいらっしゃるユニークピース世代の皆さんは、いわゆる白髪染めをしてしまうと「一生白髪染めをし続けなければいけないのでは」と抵抗があるかもしれません。
でも、気になる…なら、「全体的にではなく部分的」に白髪も染まるカラーをチョイスし、8レベルくらいのハイライトをプラスしてオシャレな印象にしましょう。 明るさの差が3レベルくらいですので、脱色剤を使用したメッシュのように派手な仕上がりにはなりませんのでご安心を。
大切なのは流行りに流されるのではなく、その人らしさを意識したオート・クチュールのようなヘアを意識する事だと思います。
そして、あまり短いのはちょっと苦手で……という方には、長めだった頃の黒田さんをおススメ!
こちらは更にサイドを長めに、前髪も長めする事でボブっぽい雰囲気になっています。
これからも、このタレントヘア研究のページで、前向きに年齢を重ねる「アクティブ・エイジング」をお手伝いさせて頂きます。どうぞよろしくお願いします!
解説:土屋サトル(MINX)