2013年03月01日
「40歳になる前に『これが最後のロングヘア』と思って長い髪を楽しんだのですが、首まわりがどうも決まらなく、いつも結んでしまってばかり。どうしても甘くなったりコンサバに見えてしまって……」と、春にむけてばっさりカットをした滝沢裕子さん(40歳)。
プライベートでは、12歳と7歳の女の子のママ。娘さんが中学受験前のため、最近はあまり頻繁には出歩けないそうですが、ヨガのインストラクターをとるための勉強に忙しいというアクティブな一面も持ち合わせています。外見だけではなくインナーから美しく健康になることを大事にしていて、1人目を出産されたときの育休を利用して、フードコーディネーターの資格をとったのだとか。スタイルも抜群の滝沢さんですが、野菜たっぷりのバランスのいい食生活に理由があるようです。
ヘアスタイルがおしゃれだと思う有名人は『STORY』などでモデルとして活躍する富岡佳子さん。「 ヘアスタイルも、流行だけではなく、自分の年齢に似合うものを無理なくおしゃれに取り入れたいと思っています」と滝沢さん。この長さの髪は、女友達からの評判もいいだけでなく、ご主人もお気に入りなのだそうです。「主人はちょっとモード感があるのが好きみたいなんです」と滝沢さん。確かに、肩上のボブは、エレガントな女性らしさだけではなく、知的でかっこいい雰囲気も醸し出しています。
カットを担当したPEEK A BOO(ピーク・ア・ブー)の福井さん曰く「滝沢さんは、顔の形が面長なので、ロングヘアだと、細長く見えてしまうんですよね。もう少し短いほうがふくよかに優雅に見えるので、カットには大賛成でした」とのこと。ベースはワンレングスのローグラデーション。毛先のカールはホットカーラーで巻きました。毛先に3個、中間に3個、トップに2個の配置で、外巻きにしてあります。
普段から、セットはホットカーラーを使うという滝沢さん。それを見越して、「巻いたときにおさまりがいいように、毛先の角をとるようなラウンドカットという切り方をしてあります」と福井さん。そのままだと衿足がハネやすいクセがあるのですが、そのクセも、カットでおさまりがよくなっているそう。
福井さんが考える40代女性の髪型のポイントは「まずは品があること。そして毎日のセットの手軽さを重用視しています」とのこと。そのためには、カットベースでしっかりとくずれないフォルムを作ってあげる技術が必要なのだそうです。
ヘアカラーは7レベルのウォーム(暖色系)よりのナチュラルブラウンで全体染め。白髪の分量が5%ほどあったので、グレイカラーを使って染めています。「肌診断をして似合う色を選ぶこともとても大事。滝沢さんの場合は、アッシュ系やイエロー系を選ぶと肌色が悪く見えてしまいますので、同じブラウンでも暖色系の色を選びました」(福井さん)
ゆくゆくは自分で、アラフォー世代の女性を綺麗にするための仕事がしたい! という滝沢さん。生き生きとした表情に、この長さのボブが本当にお似合いでした。
ヘアサロン:GINZA PEEK A BOO並木通り店(ピーク・ア・ブー・東京・銀座) ヘア担当:福井達真さん
撮影:中村彰男 文/増田ゆみ
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