2013年04月08日
MINXの土屋サトルです。タレントさんのヘア研究、第二弾は光文社「STORY」の表紙モデルさんで「富岡佳子さん」!
ユニークピース世代のお客様にもとてもオーダーが多いスタイルです。
今月号の表紙ではショートカットのようなスッキリしたスタイリングですが、どうやらモミアゲ部分を耳にかけていらっしゃるようですね。このように、季節やお洋服、気分に合わせて色んなスタイルが楽しめるヘアは「ボブスタイル」に「レイヤー(段)」を入れたレイヤー・ボブスタイルです。
富岡さん風になるポイント:
1)アゴ下くらいの長さで設定し後ろ側から前下りの段を入れる
2)首周りを軽くして後頭部のカタチをキレイに
3)前髪は二段に分けて「ダブルバング」に
4)カラーはアッシュベージュにグラデーションカラーをプラスして
以上をおさえておけばバッチリです。
更に詳しく書きますと…。
1)の長さは「アゴ下2cmくらい」の長さ。水平ラインでカットします。
2)の首周りは「後ろの真ん中から前下りの段を入れて」。こうすることで耳後ろまで軽く仕上がります。
3)の前髪ですが、「ダブルバングで内側を短くして下ろしやすく」。バングとは前髪の意味で、「ダブルバング」は二段に分けて内側を短くカットすること。こちらの写真がわかりやすいと思います。
4)のカラーは「8トーンくらいのアッシュベージュに、毛先に行くほど明るくなるグラデーションカラー」を加えて。毛先は11トーン位に設定し、ベージュ系のカラーで表面に出る部分のみ明るくします。
そして短いのはちょっと苦手で…と言う方には長めだった頃の富岡サンをオススメです。
こちらは長さアゴ下4cmくらいで設定し、トップのレイヤーも重めにカットされています。横にボリュームが出やすく、後ろに流すと華やかな印象になれます。
美容師として注意する点としては、前回と同様に「すきバサミを多用しないで、あくまでも段を入れて軽くする」。繰り返しになりますが、30代後半~50代のお客さま共通のお悩みとして「髪が柔らかくペタッとしやすい」があります。このような髪質にすきバサミを多用すると、髪自体の本数が減ってボリュームが出づらくなり、パサついて見える原因になります。
読者の皆さまは、美容師サンによっては「軽くして下さい」と言うと、すきバサミで減らす事だと思ってしまう方もいるかも知れないので、「段を入れて軽くして下さい」とオーダーしましょう。
こういうスタイルは、ベースのカットでしっかりフォルムを作りこんでおく事が必須。ボブ系のスタイルは耳後ろに重さが溜まりやすいので、耳かけする事も考慮してレイヤーでしぼっておきます。
読者の皆さんは「耳かけアレンジがしやすいように耳後ろを軽くして下さい」とオーダーを。そして耳にかけた際に顔周りに残る髪の長さも大事なポイントです! 「目の脇に長さを残して」カットしてもらって下さい。
そして、上には書かなかったのですが、富岡サンはアレンジがしやすいようにパーマもかけていらっしゃるようです。パーマは「大きめのロッドで前髪の上から後頭部まで毛先巻き」にし、優しめのパーマ液でかけます。「トップからバックにかけてボリュームを出して、毛先に動きを出したい」とオーダーして下さいね。
清楚で上品ながら、アレンジによってはスポーティ系のファッションにも合わせられるコチラの「富岡佳子サン風レイヤー・ボブ」、春のイメージチェンジにぴったりです! 是非、参考にしてください!
解説:土屋サトル(MINX)
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