40代、50代。ヘアだけ理想の自分になれてない!?
2013年02月25日
先日、美容メーカー、ミルボンさんの2013年制作発表会に参加しました。
テーマは「エイジビューティイノベーション」。最近、どんな場にいっても「大人女性」がテーマですね。 
制作発表会の中でも言及されていたように、実は、40代の女性はもっともっとヘアについて知りたがっていると感じます。でも美容院でその想いを口に出したときに、「まだまだ若いですよ」とか「まだケアするには早いですよ」とか受け答えられてしまう。そんな言葉を聞きたいんじゃないんだというお話は、すごく納得しました。
例えば、2月号のHERSを読んでいたら、こんな記事を見つけました。
「ヘアだけ理想の自分になれてない!」
ドキっとする言葉です。
ファッションもお金を出せば、最先端のモードなスタイルが買える。メイクもエステも、これでもかというくらい、肌の老化の悩みに真っ向から立ち向かっている。でも、ヘアだけが、気になる悩みに対してまっすぐな提案がされていない。
実は、ファッションも、メイクも、エステも、審美歯科なども、ファッション誌や美容雑誌にはかなりマニアックな記事が載っていて、美容に気を使っていらっしゃる方はものすごく専門用語やその効用をご存知だったりします。なのに、ヘアでは、なかなか「プロの知識」がお客様に行き届いていなくて、読者は物足りない思いをされているというのが実感でした。まさに、「ヘアだけ理想の状態がわからない」というのが現状だったわけです。
ミルボンさんの制作発表では、まさにそのことを突かれていて、雑誌を作る立ち場の人間として、とても共感しましたし、説得力を感じました。 これからのヘアページは、どんどん、説明重視になっていくと思います。 制作発表でも言及されていたように、 40代以降の女性にとっては、「フォルムやカラーの色味だけで語るのはナンセンス」なのです。ふわっと、つやっと、きらっと、魅力的、若々しく……etc. お客様が求めているのって、そんな曖昧なキーワードじゃないんです。どこをどう乾かして、どこをどう切ったらこうなるのか。どういうヘアケアをすれば、根元が立ち上がるのか。私の頭皮に必要な成分は何なのか。まさに、そのテクニックや知識だったりする。そんなことを、誌面を作る側として、ひしひし感じていた矢先だったので、今日の制作発表会はもうずっと共感しっぱなしでした。
今年は、春になる前に、40代女性のヘアカタログがたくさん創刊され、40代のヘアの理想形が写真となって、世の中に満ちあふれます。その女性たち、美に対して貪欲に、知識も豊富になった女性たちに、「プロの知識と技術」でこたえらえるかどうか。これは大きな分かれ道になりそうですね。
「UNIQUE PIECE」でも、40代からのヘアスタイルに、真っ正面から向き合いたいと思います。
編集長 増田ゆみ