2013年09月16日
ユニークピース初、着物でご登場くださったのは、平床ちはるさん(43歳)。「40歳くらいの頃から、休日は着物のことが多いです。主人が見立ててくれるんですよ」と平床さん。
ご主人の色彩感覚とセンスを信頼しているという平床さん。担当の北原さんも、ご主人からの紹介だとか。
「主人と北原さんの付き合いは10年以上。私が通いはじめたのは3~4年前からです。主人とスケジュールが合えば、2人まとめてお願いすることも。3人でおしゃべりしながらカットしてもらうのは、楽しいひとときです」(平原さん)と、そのお付き合いは、すっかり家族ぐるみ。
「完全にお任せ! ときにはいきなりバリカンから始まるなんてことも(笑)。いつも何も言わないのに、こちらのテンションをくみとってくれるのが北原さんのすごいところ。とくにカラーリングは天才的! その発想力と才能にほれこんでいます。毎回、素敵なヘアカットショーを楽しんでる気分なんですよ」(平原さん)
そんな平原さんに、北原さんが提案したスタイルは、 「着物をよく着られるので安定感とツヤ、シンプルかつ個性的なスタイルをと考えました」(北原さん)。
前上がりのボブは、あえてグラデーションをつけず、重さを活かし、前髪の厚みと幅が顔型に合うように。「とくに目をキレイに見せられることを意識しました」と北原さん。内側は2ブロックに刈り込み、コンパクトに膨らみを抑えています。
カラーリングのポイントは、ツヤを大事にしたプラチナアッシュをベースに、ピンクのハイライトを入れているところ。 ベースのプラチナアッシュはムコタの10レベルと6レベルを4:1で配合。内側の刈り上げ部分はサンライズオレンジの8レベル。 フロントには、細かいハイライトを入れることで、やわらかさをプラス。
「色を何色か混ぜることで立体感を出し、やわらかくで上品な女性像を目指しました」と北原さん。 計算しつくされたカットとカラーリングの技術で、「個性的な大人のコンパクトマッシュ」が完成です。
「歳を重ねて付き合えるレベルの高いものや職人の気概。40歳で着物を日常的に楽しむようになった頃から、そんなものにひかれるようになって……。北原さんもそんな職人の一人。キレイをつくる美容師さんはたくさんいると思いますが、北原さんのような“コンプレックスを個性に変えてくれるアーティスト”は特別。限られていると思う。 そんなアーティストが作ってくれたスタイルですから、鏡を見るたびにウキッとうれしくなっちゃいます!」と平床さん。
平床家と北原さんと、寄席を開いたりというお付き合いもあるとか。これからもそのいい関係は、長く続きそうですね。
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撮影:中村彰男 文:丸山はなこ
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