2014年07月09日
NPO法人日本ヘアエピテーゼ協会の広報をつとめる河野こずえさん(55 歳)。
「がん患者さんのための美容を通した支援活動をしている協会です。医療用かつらを提供しています」と河野さん。
実は、ご自身もがんを患い、ウィッグが必要になったことから、ご主人が設立されたそうです。
「ファッション誌の編集をしていたこともあって、洋服がとても好きでした。
でも、どんなに素敵な洋服でも、ヘアがきまらないとはじまらない。
“女性にとって大事なのは、まず、髪なんだ”ということに気が付いた経験でした」と河野さん。
いまでは自毛でスタイルをつくれるようになりましたが、後頭部のボリュームはお悩みのひとつ。
今回のオーダーも、「後頭部にボリュームのあるシルエット、えり足に沿うライン、ななめ前髪」というもの。
「フロントトップの流れを、左から右へ変更したところ、ふんわりと量感が出て、バランスもよくなりました」
と担当の高野さん。
トップにボリュームを出すために少しずつ毛束をとり、表面にレイヤーを細かく入れることで、
サイドの量を取りすぎることなくやわらかい丸みを残したシルエットになり、全体がふんわり見えます。
グレイ率は20%。頭皮への負担を減らすために、ヘアーマニキュアを使用しました。
ヘアーマニキュアは根元が染められないため、伸びても褪色しても、根元と染めた部分の差がつかないよう色を設定しました。
「ハリウッドさんは、大人の女性のための上質さとあたたかな雰囲気のあるサロン。
スタッフさんもとても素敵な方ばかりです。ビューティ&ヘルスセレクトショップのような
商品の品ぞろえを見るのも楽しいです」と河野さん。
サロンにも髪型にも大満足のご様子です。
ヘアサロン:ハリウッドメイス・ガーデンスパ
ヘア担当:髙野友美さん
ホームページ:http://www.hollywoodsalon.co.jp/
撮影:中村彰男 文:丸山はなこ
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