2013年03月13日
増田 前回まで髪の老化についてお話いただいていました。今日は代謝が落ちてきた髪に対する対処法でしたよね。
浜口 これまでは、知識編でしたが、お待ちかねの実践編です。代謝が落ちてきた髪に対して大事なのは、ヘアケアになりますので、今日は家でのヘアケア法についてお話します。
増田 おーーー。待ってましたー!
浜口 家庭でのヘアケアを大きく分けると2つに分類できます。 In the bathroom(お風呂の中)で行うインバスのケア、 これは、シャンプーやトリートメントの事です。 Out the bathroom(お風呂の外)で行うアウトバスのケア、 これは、洗い流さないトリートメントや、ブローローション のようなものを指します。今回は、ヘアケアで最も大事な、家庭でのインバスケアについてお話していきます。
増田 最も大事というのは、意外ですね。美容師さんなら、美容室でのヘアケアが、一番大事っておっしゃるかと思ったので。
浜口 例えるなら、美容室でのケアは、病気になってしまった状態に対する治療です。 でも、髪も本当は病気にならないように、予防することが何より大事なんです。だから家でのヘアケアが大事なんですね。
増田 なるほど。よくわかりました。
浜口 今日は予防の第一歩め。正しいシャンプーの仕方について、お話します。正しいシャンプーの仕方もいろいろな情報があふれていますが、 皮膚科のお医者さんが言う正しいシャンプーの仕方と、美容師がおススメする、髪を綺麗に保つシャンプーは、違うんです。
増田 どういうことですか?
浜口 皮膚科の先生は、様々な人の皮膚や頭皮の状態を考慮して 頭皮に刺激がなく、かつ清潔に洗う事を説明しなければなりません。が、実際は人によって髪と頭皮の状態は様々です。たとえば、外で働いていたり、皮脂が多く出る人、汚れの多い人は、よく洗わなければなりませんし。 皮膚の弱い人には、シャンプーを少量の水で泡立て、刺激をマイルドにしてから、洗うようにしなければなりません。 重大な皮膚疾患などが、起こる可能性の低い洗い方になります。逆に言うと、皮膚科の先生がオススメするシャンプー方法は、個別に対応された、ベストなシャンプーの仕方ではありません。
増田 具体的には、シャンプーの仕方は人によってどう変えたほうがいいんですか?
浜口 大きくわけて2つです。
★汚れの少ない人→泡立てたシャンプーでやさしく洗う。
★頭皮をすっきり洗いたい人→シャンプーを直接地肌につけて洗う
増田 シャンプーを直接地肌につけても、いいんですか?
浜口 はい。ヘッドスパで説明すると納得してもらえると思うのですが。ヘッドスパは、頭皮を健やかにするために行うのですが、直接地肌にシャンプー剤と同じようなものをつけるんですよ。
増田 あ。確かにそうですね。泡立てたシャンプーでやさしく洗うというのは、髪を傷ませないための配慮ですよね。じゃあ、頭皮も綺麗にしたいし、髪は傷ませたくないという人には?
浜口 ははは。来ましたね(笑)よく聞かれます。その質問。 現代の女性に対して、おススメのシャンプーの仕方は、 シャンプー剤を頭皮に直接つけ、頭皮で泡立て、出来たクリーミーな泡で、髪の毛を包み込むように泡うというやり方です。
増田 なるほどー。それだと。両方の良いとこ取りですね。
浜口 はい。それで全体に泡がいきわたったら、先日もお話ししたように、頭皮を持ち上げるように、マッサージするのがおススメですね。
増田 やはり、毎日洗うべきですか?
浜口 これも、個人個人に対する対応が必要なんですが。
★汚れが気になる人→毎日洗う
★汚れが少なく、乾燥が気になる人→毎日洗う必要はない。
増田 わ。乾燥が気になる人は、毎日洗わない方がいいのですか?
浜口 髪の毛には、沢山の脂質からなる栄養分が内側に詰まっています。そして、外からは艶を出そうと皮脂を出しています。 シャンプーでその二つをとり過ぎてしまうと、乾燥や枝毛の原因になるんですよ。
増田 まとめてみました。シャンプーひとつでも、気をつける点がいろいろがあるんですね。 これからは自分にあったシャンプー方法を、見つけてもらいたいですね。
浜口 次回は、トリートメントについてお話します。
解説:浜口雄一さん
ヘアサロン:Cura(クーラ)
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