2013年09月03日
浜口:前回、美容室での白髪ケアでお話に出ていた、普通のカラーリングと白髪染めの違いについて、もう少し詳しくご説明していきます。
増田:はい。よろしくお願いします。
浜口:すごく簡単に言うと、普通のカラーリング+ブラウンの染料=白髪染めです!!
浜口:余談ですが、実は、日本のカラーリング文化というのは白髪染めからスタートしています。以前は、カラーリングといえば白髪染めのことを指す言葉だったんですよ。チャパツにするのは、一部の人だけでした。
増田:へええええ。それは初めて聞きました。
浜口:この時代は、現在で言う普通のカラーリングのことを、「おしゃれ染め」と言って区別をしていました。それが、世の中の需要の変化に伴い、白髪染めからブラウンの染料を抜いて、現在の普通のカラーリングをつくっていったようですよ。
増田:そういう流れで今のヘアカラーがあるんですね。おもしろい!
浜口:ですから、普通のカラーリングが、たくさんの色味があり(多数の色相)、明るいものから暗いものまである(多数の明度)のに対して、 白髪染めは、濃いブラウンの染料が足されているので、色味がブラウンベースで鮮やかでなく濃いブラウンの染料の影響で暗いトーンのものが多くなってきます。
増田:ここまではよくわかりました。
浜口:白髪染めを使うということに、ネガティブなイメージを持たれる方も多いですが、実際には、あまり変わらないんですよ。その証拠に、白髪が全くない人に白髪染めを使って暗くしたり、 白髪を普通のカラーリングを使用して染めることもあります。特に最近では、普通のカラーリングと昔ながらの白髪染めの間くらいの商品のことを、「白髪染め」と言っています。 「The白髪染め」みたいな薬液は、かなりたくさん白髪がある人にしか使用しません。白髪染めを使う=おばさんではないのですよ。
増田:そうなんですね。実は私、35才くらいのときに、ちょっと白髪が目立ってきたので「そろそろ白髪染めを使った方がいい?」と美容師さんに聞いたら、「あ、もうだいぶ前から使ってます」って言われて びっくりしたことがありました。本人でも気づかないくらい、何の差も感じませんでしたよ。
浜口:そうでしたか。でも、大切なのは白髪染めと、普通のカラーリングの違いをしっかり理解し、正しい施術をオーダーすることではなく、「白髪が
出てきたから、私もそろそろ白髪染めの仲間入りかな……」と、勝手に決めつけて、白髪染めのオーダーをするのではないんですよね。
増田:それはどういう意味ですか?
浜口:「白髪はあるけれども、本当はこうしたい」という様々な要望に、美容師がこたえてくれるということを、知ることだと思います。どんなふうになりたいのかを伝えてもらえれば、それが 白髪染めであろうが、普通のヘアカラーであろうが、ベストのカラー剤を選んでご提案します。
増田:それでも、ヘアサロンでは、なかなかうまく伝えられないこともありますよね。
浜口:そう思って、美容師に、簡単に伝えられるように、よくある要望をまとめました。
増田:さすが!!
浜口:
1)暗くなっても良いけど、白髪を絶対に隠したい。
2)あまり暗くはなりたくないけど、白髪を目立たなくしたい。
3)明るい髪以外考えられない。
この3つを最初に伝えると、そのあとがスムーズに進むと思います。ぜひ、参考にしてみてください 増田:とっても役に立つ情報を、今回もありがとうございました!!
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