2013年10月01日
増田:今回は、増田のリクエストで、「夏にダメージを受けた髪をどうやってケアすればいいか」という内容でお願いしました!
浜口:夏は、紫外線、海水や汗の塩分やアルカリ、プールの塩素、旅行先での水質など、髪や、頭皮の大敵が多くなるんですよね。それらは、予防だけでは、防ぎきれないこともあります。
増田:うん、気をつけていても、やはり夏の終わりにはダメージが強くなりますよね。
浜口:はい。今回は、そんな夏にダメージを受けた髪のケア方法を、お話しします。 最初に髪のダメージについて簡単に説明します。そもそも髪の毛は、ケラチンと言うタンパク質の細長い棒を、バターの様なアブラで固め、その上にキューティクルと言う折紙みたいなものを、同じくバターでぺたぺた貼付けたような構造になっています。
増田:はい、イメージできます。
浜口:ダメージを受けた場合、まずキューティクルが剥がれ、アブラが流れ出るために、細長い棒がむき出しの、枝毛等になっていきます。 よく言われる様に、髪は細胞分裂をする細胞でなく、もう細胞が活動しない死細胞と言えます。ですから、一度傷んだ髪はもう治らないと、あきらめたようなことを言う方もいます。
増田:うん、よく聞きます。
浜口:髪は、自分で修復が出来ないからこそ、しっかりいたわってあげる必要があるんです。 では、自己修復出来ない髪に何を足すのかと言うと、先程の文章で言う所のバターにあたる成分を、髪に補っていきます。(残念ながら、現在の技術ではキューティクルを一枚づつ貼る方法も、細長いケラチンを中にしっかりとどめることは、できないため)
増田:損なわれたバターを補ってあげるということですね。
浜口:そうです。髪と同じ主成分の爪も自己修復はしません。ただ髪の毛は濡れることができます。
増田:??? どういう意味ですか?
浜口:濡れることができるということは、髪の毛の中に何かを蓄える性質があるということです。
増田:あ、なるほど。
浜口:難しいことばかり言ってますが、、、 ザックリ!!言います。 超ザックリ!!ですよ。ザックリ!!!!! 髪を修復する=アブラを足す です。 現在有効とされている、ケアとしてはこのアブラを足すと言うのが、一番効果的なんです。
増田:わ、わかりやすい。
浜口:インバストリートメント、アウトバストリートメント、サロンでのトリートメント全て、アブラを足し、そしてそれをとどめることが、メインになっています。 更にザックリ言うと……要するに、『油膜』です『油膜』。髪が、パサパサするので、表面付近に油膜をつくろう!こう考えると、ケアが単純で簡単なものになってきますよね。
増田:はい。とてもシンプルでわかりやすいですね。
浜口:悪いシャンプーを使ったら、1日で髪が傷んだと言う人がたまにいますが、ただ、洗浄力の強過ぎるシャンプーを使ったから、油膜が全部剥がれて、自分の髪がむき出しになっただけなんです。 僕が、小学生の時、食器洗いのお手伝いでフライパンを、しっかり洗い過ぎて母に怒られたのと同じです。
増田:よりわかりやすい(笑)
浜口:じゃあ、フライパンに油膜を張らせるにはどうしたら良いですか……? と考えると、髪の毛のケアの仕組みがわかると思います。 毎日毎日、少しずつアブラを重ねていく事で、薄い油膜が出来上がるのです。
増田:なるほど。じゃあ、結構時間がかかるものだと思ったほうがいいんですね。
浜口:はい。結局『美髪は1日にしてならず』ですか、そう思った方へ、 いつもの浜口の裏技です。
増田:わ! あるんだ、裏技(笑)
浜口:シャンプーをした後に、トリートメントを5回位繰り返したら、 どんな、トリートメントでも簡単に油膜ができますよ。
増田:過去最高にすごい裏技ですね。勝負日の前にはやってみます!!
解説:浜口雄一さん ヘアサロン:Cura(クーラ)
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